一本筋が通っていて、芯が強くしっかりしている人は、周りからも一目置かれ、尊敬されています。ブレずに、信念を貫く人はカッコよく、憧れの存在でもあります。しかし現実の世の中は、変化が激しく、変化のスピードもどんどん速くなり、先が読めない環境下ですから、意識していても、気付かぬうちにブレてしまうのはよくある事です。
一般的に、ブレることは良くない事、失敗と同じ様に言われがちですが、私はけしてそうだとは思いません。大切なのは、ブレたり、逸れたりした時の違和感、上手く行っていないのかなと疑問を持てる感覚があれば、いつでも軌道修正できますから、ブレても問題ないと、私は思っています。ただ、何の為に「それ」を始め、何故いま「それ」やっているのかを思い出せたり、確認できる環境が大切です。同時に、これから「どう」なりたいのか、「何処」に辿り着きたいのかも見つめ直せる状況にしておかなければいけません。それには自分の考え方「理念」を明確にし、どういうやり方「方針」で、どう進めていくのかの「計画」を世間に晒すことです。お客様はもちろんですが、自社内にも向けて、経営指針書を作り、書きしるし、表明します。世間に晒すとは、他人様に意見を言ってもらえる状況にするという事です。ひらたく言うと「言っている事と、やっている事が違うんじゃないか?」と批評して頂く状況に自らを置くという事です。さらに簡単に言うと、「人と約束をする」という事です。
年末年始、ちょうど来年の計画や方針を立てる時期になります。最初から、破るつもりで約束をする人はいません。でも、やむを得ず約束をやぶる場合もあります。そんな時は、まず誤りを認め、詫び、方向性を確認し、あらためて前に進めばいいと思います。間違いなんて誰にでもある!ブレない人なんて、一人もいない!と公での自分への言い訳でした...