神奈川県の中小企業で、外国人雇用を大勢されている、大型板金加工業の赤原製作所、赤
原社長の経営実践報告を聞く機会がありました。昨今、なにかと話題にあがるSDG‘sや
、働き方改革やらの最新的な取組み事例ではなく、90年代から日本人の求職者がなく、な
かなか採用が思うようにならず、苦肉の策として外国人雇用をせざるを得なかっただけの
事と謙虚に、ユーモアを交えながらのお話でした。
たまたま仕事柄、言葉が通じなくても図面を基にすれば、やれる仕事だったんです。父で
ある前社長が、外国人や障害のある人を分け隔てなく受け入れる社風を作っていてくれた
ことで、働く人たちも長く勤めてくれたことが大きな要因でした。しかし、一方で、会社
はボランティアじゃないですから、外国人採用であろうと、障がい者雇用であろうと、ぶ
っちゃけ戦力になってもらわないと困ります。その点、外国人労働者の方は、仕送りなど
、お金が必要ですから、率先して残業をこなし、一生懸命働いてくれました。そうやって
頑張ってくれたお蔭で、生産性が上がり、業績も良くなり報酬も上げる事が出来ました。
当然、本人も技術力や能力も向上して、昇進もして行きました。最後に「良い会社の条件
は、間違いなく給与の高い会社です。」と、まとめられました。
働き方改革は、やり甲斐や成長を大切にしながら、売上を上げて、しっかりと稼いで行く。
その為に、働く環境をどう良くするのかが各社に大切なことと考えさせられました。