新年あけましておめでとうございます。

私はまだ観ていないのですが、2016年の映画興行収益のトップは、アニメーション作品「君の名は。」だったそうです。しかし、昨年数多く公開された映画の中で最大のヒットを記録しているにも関わらず、キネマ旬報日本映画ベスト・テンで第1位になったのは、同じアニメーション映画の「この世界の片隅に」だったのだそうです。やはり、この映画も私はまだ観ていないのですが、先日NHKのクローズアップ現代+で、この映画の解説をしていたのを偶然見ました。

この映画は、6年前に原作漫画に惚れ込んだ監督が映画化を企画したものの、資金ゼロからのスタートだった為、遅々として進まなかったところ、映画化に賛同した多くの一般の人たちが製作費を出資した事によって完成し、公開されたのだそうです。その総額は7000万円。SNSという環境によって、多くの人たちに自分の「思い」を発信できる時代。発信されたその「思い」に賛同したら、クラウドファウンディングに出資という形で応援できる時代です。この映画の「思い」は、戦争の悲劇そのものの前に、戦争が暮らしに影を落としていく中、日々小さな喜びを見出しながら日常を懸命に生きて行く人々の姿を描く事で伝えたい平和の大切さだそうです。

同様に年末、解散を惜しんだファンが、SMAPへの感謝の「思い」を新聞広告に載せたのも、クラウドファウンディングで4000万円集め実現されたものだそうです。いやらしく金額の事ばかり言っている前に、まずはこの映画を観に行こうと思います。本年もどうぞ宜しくお願いいたします。