9月15日は敬老の日。新潟県内の100歳以上の高齢者は、9月1日現在で昨年を68人上回る、1370人と過去最多を記録し、全国14位、県内の最高齢者は、佐渡市の日野ユキヱさん112歳でした。ますます加速する高齢化社会には問題もあり、対策を急ぐ必要も多々ありますが、やはり人間は、元気で長生きがいいなあと思います。
その日の夕刻、県内ニュースで紹介された各地の敬老のお祝い行事でのインタビュー、元気でハッキリとした口調で語られた方々の年齢も100歳を超えていらっしゃいました。その中の一人の高齢者の言葉にハッとさせられました。『車も無い、電気製品もない時代から生きてきましたから、インターネットとか、魔法の様な時代に生きていて、ホント感謝していますてぇ~」。今、当たり前だと思っている事も、昔は影も形も無かったのです。そんな当たり前の事に気付かされました。誰かが『こんな事が出来たらいいな!』とか『こんなものがあったら便利だな!』とか『こんな風になりたいな!』と思ったところから始まり、時を経て、みんなで現実にしてきたのが今の時代。車やテレビ、そしてインターネットというものが当たり前になったという事だったのです。
私たちは、漠然と「良く成りたい」とか「幸せに成りたい」とかの言葉を使います。もっと具体的にどうなりたいのかを考え、尚且つ、今日や明日には出来上がる様なことでなく「何それ?」と思われても考え続けなさいと言われたような気がします。確かに厳しい現実で、今日の一歩は大切です。でも、せっかく夢を見るなら100年後、魔法でも掛けなきゃ出来ない様な世の中を想像する方が楽しい事ですし、それはとても大切な事でもあると感じさせられました。