美容室の倒産が急増していると報道がありました。東京商工リサーチは2024年1-4月「美容室」倒産が累計46件(前年同期比48.3%増)に達し、同期間比では2015年以降の10年間で、2018年と2019年の32件を抜いて最多を更新し、現在のペースが続くと、年間でも10年間で最多だった2019年(105件)を上回る可能性が高く、水道光熱費を含む美容資材の価格高騰、人件費上昇が収益を圧迫し倒産が更に増える懸念があると報じています。
求人難や離職防止の観点から賃上げは世の流れ、加えて光熱費高騰等のコスト増加分を吸収する為の価格転嫁、値上げも必須になっています。しかし、その料金が価値に見合っていなければ顧客からは見放されます。だから、その店の価値創りが重要になり、カッコよく言うとブランドの確立が必要になるのでしょう。印象としてブランドは、特別なもの、真新しいものという感じですが、全てのお客様に対して、しっかりヘアケアカウンセリングをキチンと徹底して行なっている事だったり、ヘアケアに関する知識や情報を出し惜しみなく提供していたり、何気ない気配りや気遣いの接客だったりの“当たり前の事を徹底して実行している事”、その店らしさが一番大切なのでありブランドだと思います。
あらためて自分たちらしさ、自店らしさを見つめ直し、合わない事は捨て、やり続けられる事を実行し、求めるお客様に、どうに綺麗になっていただきたいのか明確にして行きましょう。