少子高齢化で、2008年をピークに人口が減少に転じた日本。私たちが暮らす新潟県も2035年には、65歳以上の人口が36.7%にも達し、働く人も、消費する人も減少すると予測されています。地方は今後、更に人口減少に拍車が掛かるとも予想されています。
一方、業界誌「美容界」2月号に掲載された、平成29年11月公表の厚生労働省統計情報部「衛生行政報告例」データによりますと、全国美容室軒数は243,360軒で、前年比101.3%、美容師数は509,279人、前年比100.9%。それぞれ、僅かですが依然増加し続けました。新潟県の美容室軒数は5,323軒で、前年より25軒増、美容師数は10,634人で、前より27人増とやはり微増しました。しかし、北海道、秋田、滋賀など5県で美容室軒数が減少し、北海道、長野、千葉、神奈川など8県で、美容師数が減少しました。もしかすると、美容室軒数、美容師数ともピークだったと後に言われる年になるのかもしれません。それが正解かどうかは、時代が決めていく事なのでしょう。
人口減少は、様々な事を転換させます。人手不足による働き方改革が迫られる中、業務委託店舗の急増、カラー専門等の超合理化店の増加等、業態自体も変化しています。美容室は一体、どういう場所になるのでしょう。10年後はどうなるのでしょう。将来の正解を探し続け、あっちに行ったり、こっちに行ったり、迷っていても時間だけが過ぎてしまいます。正解を探しているよりも、自分はこう生きていたいを明確にし、10年後にこうなっているを決め、それに挑戦することがカッコいい進み方です。徹底的にみんなで関わり合う超協力型サロンも素敵な選択です。