中小企業の会の全国大会で初めて広島に行き、平和記念公園を訪れました。今回は、公園内にある原爆平和記念資料館で、語り部から被爆体験を聞く機会を会が設営してくれたので、参加してきました。
雨降りの中、きれいに整備された壮大な敷地を歩いていくと、目に飛び込んで来たのが生々しい姿のまま立っている原爆ドーム。初めて見る現物に、怖さ、虚しさ、悲しさが混ぜこぜの複雑な気持ちになりました。一瞬にして、大勢の人の命と普通の暮らしが奪われたのが、わずか70数年前の出来事だった事に向き合い、平和な世の中の貴重さを考えさせられました。
公園内を進み、TVで見た事のある像があり、それが2歳で被爆し、12歳で白血病の為亡くなった佐々木禎子さんの供養を切っ掛けに設立された「原爆の子の像」と知りました。その一番仲良しの級友だった川野登美子さんが、今回の語り部でした。同級生や先生と行動し、「もっと生きたかった友人の想い」「平和への願い」を地域の人、全国の人、そして世界中の人に届け、心を動かし、寄付が集まり、出来あがったのだそうです。それは彼女だけでなく、多くの人の同じ思いでもあったのでしょう。
今回、たまたま川野さんが体調不良で声が出ず、娘さんの代弁で聞けたことで、平和が守り続けられるには、こうやって語り継がれていく事が大切なんだと考えさせられました。