お客様とスタッフ、スタイリストとアシスタント、人と人との関わりが強く、その関係性が大きな影響を及ぼす職場である美容室。その関係性を良くするお役に立ちたく、産業カウンセラー養成講座に通い始めました。
その勉強の中のひとつに「リフレーミング」という手法があり、その考え方を表現した「わたしのなかの二つの顔」と題する詞があります。その冒頭の部分「わたしぬけている/けれどもおおらか。わたし気が小さい/けれどもまじめ。わたし優柔不断/けれどもやさしい。わたしいいかげん/けれども気さく…  」は同じ人、同じ特性も、別の見方をしてみれば、まったく違った姿が見えてきて、別の感情が湧き、その人への接し方まで変わると教えてくれています。
同じ様に「困難は、理想を現実にする為に訪れる」と教えてくれた方がいます。確かに困難は文字通り、困ってしまう事や難題である事に間違いありません。しかし、逃げずにその困った事を乗り越え、難題を解決すると、逆に効率が上ったり、安全をもたらしたり、関係性を良くしたり、思わぬ副産物が生まれる事があります。「禍を転じて福と為す」や「人間万事塞翁が馬」もそうですが、失敗や予想外の展開が起きても、逆にそれによって良い結果が生まれ、運が良かったと感じられる事が人生には間々あります。要するに、起きてしまった事への捉え方次第です。起きてしまったことは間違いなく“事実”なのですが、良い方に考えるか、悪い方に考えるかで“真実”は異なります。コロナ禍はけして呑気に構えられる事ではありませんが、今回の機会で、良い方に捉えられることは何だったのか?今一度見つめ直し、前向きに進んで行くことが大事な時と思います。