コンビニの100円コーヒーが大ヒットした流れから、ドーナツがカウンターに並び始めました。お店の戦略に簡単にはまり、私はついチョイ足し買いをしてしまいます。車に戻るとそのまま、ホルダーにコーヒーを入れドーナツを頬張ります。ちょうどそれが、昼時のコンビニ駐車場ですと、お弁当を食べている人や店内でお湯を注いだカップ麺をすする人の車も多く停まっています。休日に、たまに行くショッピングセンターや食品スーパーの駐車場ではあまり見ないのですが、コンビニでは当たり前の光景になっている様に感じます。コンビニでは「はしたない」「恥ずかしい」の感覚が薄くなって、まるでフードコートで食事している感覚にでもなっているかの様に感じます。本当は、食事やお茶は、ゆっくり楽しみたいものですが、忙しく、余裕の無い、世知辛いご時世が生み出した状況の中で、せめてもの“ひと時”になっているのかも知れません。
理美容室に於いて以前は、早い、安いとかの1000円カット店等に出入りする事は「恥ずかしい」と感じていた人は多かったと思いますが、カラー専門店の出現も含め、ちょっとした時間で用が足せ、便利だからと利用する人が増えて来ている様に感じます。良い悪いは別なのですが、自店の方向性をしっかりと定めていかないと、これ等の便利屋さんに負けて行ってしまいます。元来、美容室は便利で用を足す処ではないと、私は思っています。美容室は、キレイで居続けたい人、素敵になりたい人が信頼出来るスタイリストに相談ができ、その要望が叶えられ、且つ、非日常のゆったりとした自分の時間が過ごせ、くつろげ、安らぎを感じられる場所だと思っています。今一度、こういうご時世だからこそ、自店が取り組むべき事、方向性をしっかりと見つめ直して行かなければいけないと感じます。