4月中旬に毎年メーカー代理店会議が京都で開催されます。今回は、所用でもう1泊する為に開催地近くのR&Bホテルを手配しました。そこはワシントンホテル系列なのですが、東横イン方式の洗面備品等がフロント脇に置かれ、必要なものだけを部屋に持ち込むエコスタイルで、フロント自体も簡素化されたものでした。チェックインは、①簡略化された受付②精算機での前払い決済③カードキーの受取りと、①②③の順で進まされる合理化されたシステムでした。チェクアウトもそれを返却するだけの仕組みで、低価格を打ち出していますが、それなりの料金なのは、やはり世界一の観光地京都ではしょうがないのでしょう。夕食後、飲料水を買いに、隣接のコンビニに立ち寄ると、レジでは東南アジア系の女性がたどたどしい日本語での対応、翌朝は、ホテルの朝食時間前の早朝出発の為、24時間営業のファストフード店で朝食をとる事にした所、入口の券売機で注文品のチケットを買わされ、注文の品を受け取るカウンターに並んで後ろに見えたキッチンの中で働く人たちの会話は、やはり東南アジア系社員のたどたどしい日本語でした。システム化されるもの、パターン化できる事はドンドン、自動化、機械化にし、お客様との接点を少なくする事で、外国人でも務まる様になり、特に慢性人手不足状態のサービス業が競争に打ち勝ち、生き残る為にはとても重要な戦略になっていると肌で感じました。
国家資格の関係から外国人を受け入れられない美容業では、この戦略は採れません。本来の技術というサービスに加え、おもてなしの心や気配り、配慮ある会話などで、非日常のお客様の時間を大切にしなければならない美容業は、シンプルイズベストではなく、元々ある日本人らしさを徹底的に磨き、勝負をする仕事であるべきだと今回あらためて感じさせられました。