先日発表されたNBBA(日本理美容製造者協会)2020年度サロンユーザー調査によりますと、コロナの影響により1年間のサロン利用回数の平均は3.9回になり、前年の4.3回から更に減少したそうです。内訳は10代が2.9回、50代は5.0回、60代は5.4回となっているそうです。「これは大変だ!」と焦る人と「ウチはシニア層中心だから大丈夫!」と思う人がいます。
一方、タカラベルモント「サロンフォーラム2021」(オンライン開催)の市場調査では、身近な気分転換やリフレッシュしたい時に行きたい場所として前年6位だった美容室は、コロナ禍の今年1位に上昇したそうです。元々衛生管理が徹底された空間での技術やサービスの提供は、安心して気分転換できるひと時として広く認知された結果なのだそうです。この調査には加えて、1回毎のご利用額も増加し、特に初回来店客のご利用額はもっと増額になっている報告もありました。「美容室にとってチャンス!いや現状に不満があると、すぐに失客するピンチかも?でも初回20%OFFをお客様は求めていなかったんじゃないか?」等と、同じデータでも、自身にとって良く見ようとするデータと、悪く見ようとするデータがあります。このご時世ですから、諸々心配になります。情報を集めて判断していかなければいけませんが、それに振り回されていったら本末転倒です。
情報が溢れかえっている時代です。私たちは、自分が好む情報を集め、都合良く判断しがちです。自分が安心したい情報、それを擁護してくれる甘い助言を鵜呑みにしがちです。今一度、自社の信念に添っているか、自社の得意とする処なのか、自社の役割なのかを意識しながら、情報の判断と行動をしなければいけないと思います。厳しい変化の時代ですが、冷静に果敢に挑戦して参りましょう。