隣県に仕事で行った9月11日の夜、ホテルで「あの日なにをしていましたか?」という、ローカル番組を見ていました。あと半年で、ちょうど10年を迎える、東日本大震災。その日、一人ひとりに何があったのか、その後どうだったのかを見つめた内容でした。
二人の息子を津波で同時に亡くした夫婦。代われなかったことを攻めた日々。今でも生きている自分達。だから、二人の分を頑張って生きていくと、絞り出す言葉。激しい地震で大きく揺れた分娩台。気付いた時、私に覆いかぶさってくれていた医師。あの時の子供は9才。その時からの、それぞれの人生がありました。辛い、苦しい、そんな日々の中にも嬉しい事もありました。口に出す人、出さない人、いずれの人も懸命に生きてきました。
コロナ禍の今、この日はパンデミック宣言から、ちょうど半年にもあたりました。収束しない中で経験した、様々な出来事。死や病気への恐怖。人との関り方での苛立ちや衝突。今後も経済的ダメージが追い討ちをかけるのかも知れません。命を守り、助けることは医療機関にしか出来ませんが、美容室は来店されるお客様が元気になれ、自信が持て、前向きになれる事はして差し上げられます。生きる希望が湧き、生きている意味を確認できる場所にはなれます。寄り添いながら、人生を共に歩む支援者にもなれます。そんな使命感を誇りに厳しい環境下、進んで行きましょう。