人口減少の問題に対して、ある会の賀詞交歓会に来賓で出席された、新潟県の副知事の挨拶が気になりました。

「県内の大学・専門学校を卒業した若者が都市部に流出しています。同時に、首都圏の学校を卒業した若者はUターンせずに、そのまま就職し、都市部に残ります。大きな要因は、表面上の給与の高さに引き寄せられ、家賃や諸物価の違いに目を向けず、手取り額での選択をする人が多い為です。実質の生活費では大差が無い事をしっかりと伝えていかないと、この傾向は増えていくだけです。特に女性は、出会いの場の少なさ、子育ての環境等を考え、地方を敬遠しています。」
一方、首都圏である筈の埼玉県でも、県内で眼鏡店を多店舗展開している経営者からは、「最低賃金の格差で、時給の高い隣接の東京に、人がどんどん流れ、求人で本当に苦しんでいます。」と、厳しい現実を教えられました。
東京一極集中!東京の中で更に競争?競争に終わりが無い!?
しかし、どんなに嘆いてみても、何も変わりません。何処であろうと、どんなに田舎であろうと、どんな会社であろうと、生産性を上げていく努力をし、賃金改善の努力をし、合わせて地域の面白さ、自分たちなりの楽しみ方、自社の働き甲斐、それらを行いながらコツコツ発信し続ける。
一つひとつ、そこから積み上げていかなければいけないと改めて、考えさせられました。