11月末に岡山旭東病院を経営されている土井院長と幹部の方から教育について、お話を聞く機会がありました。
まだ言葉が分からない赤ちゃんにも「いろんな体験をママと一緒にしたい」という気持ちがあります。例えばママが「見て!あの積み木カワイイね」と指を差すと「あ~」と声を出し、積み木に向って動きます。これは人と同じものを意識して見ようとする「共同注意」という行為で、コミュニケーション能力の土台が作られる急激な変化の現れで、それが顕著になる時期から「9カ月革命」と呼ぶのだそうです。チンパンジーや他の動物は、指した指そのものを見るのですが、人間は動物と違い「相手が伝えたいものや事」を「相手の立場で見ようとする能力」が備わっているのだそうです。平たく言うと「察する能力」があるという事で、それが本来のコミュニケーション力なのだそうです。
価値観が激変し、世代間や地域間で各々の都合や主義主張をぶつけ合う時代。職場、地域、家庭の中で対立する意見。自分の目線や主張を押し通すだけでなく、相手の思いを察し、気持ちを汲み、時に折り合いを付けながら物事を進めて行く。それが本来の人間としてのコミュニケーション能力。それが問われている時代なのかも知れません。
2020年は、世界中から色々な人がやって来るオリンピックイヤー。大変な時代、だけど良い時代の幕開けかも知れません。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。