ゴーストライターやSTAP細胞と続けて世間を騒がす事が起きています。騒動が起きるまで私は、佐村河内守という名前すら知りませんでした。CDが、そんなに売れていた事も知りませんでした。もし、ゴ-ストライターが作った楽曲がひどく、評価に値せず売れていなかったら、騒動にならなかったのか疑問を持ちました。売れた楽曲事態が良かったなら、それでいいのかとも思いました。TVに取り上げられ、感動ストーリーによって素晴らしい作品だと思い込まされ、騙されたと怒っているのか?聴覚に障害がある人が作ったすごい作品と思わされ買ったからなのか?何に憤りを感じているのか良く解らなくなりました。STAP細胞にしても、発表された論文自体が本当なのか、疑義があるのか、これから検証されるはずが、権威のある書物に取上げられた事で、マスコミが一気に称賛し、アイドル的存在として扱った事によって、騙された感が強くなった様に感じます。裏切られた!許せない!と言っている本筋がよく解らなくなりました。少し前には、ネットの“食べログ”で、業者によって捏造された評判記事が出た騒動もありました。私たちは、マスコミの情報や他人の評価によって判断している事が多々あります。自分の感覚で判断せず、裏付けも取らずに他人の評価で考えている事があります。それに裏切られると自分の責任ではなく、その評価や情報のせいにします。本来、自分は自分、人は人ですが、そうなりがちです。
ただ、今は美容雑誌のトップページに出ている著名美容師の作品をスゴイと言わない時代になりました。お客様も“自分にとって一番いい美容師”のいる店を冷静に、坦々と選んで下さいます。デザイン、接客、居心地も、みんな違って、みんないい筈です。あらためて、私たちは評価され選ばれる、自分自身らしい店創りをしていかなければと思います。